第24回「インド編」
「インドで失踪する人はたくさんいます。
インドはそのためにあるような国です」
コルカタ(カルカッタ)は、インド第二の都市。
アントニオ・タブッキの小説『インド夜想曲』そのものです。
道には人、車、動物、人力車が混沌と共存しています。
インドの人口は、日本の約10倍で12億。
中国に次いで、世界第2位です。
こんなすごい国なら、きっとすごい本屋さんがあるに違いない。
リキシャ(人力車)に乗って、本屋さんを探します。
日本の人力車が輸入されて、リキシャと呼ばれているらしい。
案外、快適です。
人力車の上から町を眺めると、
生活が見えてきておもしろいですね。
このトラックには、「眼」があります。
世界のすべては、生き物という発想でしょうか。
インドらしい光景です。
そう言えば、インドは人口12億人の半数が24歳以下らしい。
ものすごい未来が、ある気がします。
そして、本屋さんに到着。
ス、スゴイ積み方ですね……。
なんというか……、これまでどこの国にもなかったインド式です。
「テトリス積み」とでもいえばいいのでしょうか。
町の露天でもこんな感じ。
インドは、アメリカ、イギリスに次ぐ、世界で三番目の出版大国。
約16,000の出版社があるそうです。
すべてが、カオスです。
インドと言えば、『夜の木』(The Night Life of Trees)が話題の出版社「タラブックス」
が気になります。
子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を出版し、国際的に注目されています。
伝統的な技術とコラボしたハンドメイド絵本は、様々な賞を受賞。
こういうクラフト的な本づくりは、日本でも増えていくような気がします。
1年間に8万種類もの「紙の本」が、出版されているというインド。
日本のアニメをリメイクした「巨人の星」もインドで人気があることを考えると、
きっと数年後、日本のように発展している事でしょう。
楽しみですね。
[世界の果ての本屋さん:第24回 了]
(次回の、世界の果ての本屋さんは「中東ドバイ編」です!)
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〈インドについて〉
正式国名:インド共和国(Republic of India)
首都:ニューデリー
面積:約329万平方キロメートル(世界第7位)
人口:約12億7027万人(2014年推定)
民族:インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族等
言語:連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21言語
宗教:ヒンドゥー教徒80.5%、イスラム教徒13.4%、キリスト教徒2.3%、その他3.8%(2001年国勢調査)
主要産業:農業、工業、鉱業、IT産業
通貨:ルピー
日本からのアクセス:デリーまでは直行便で約8時間40分。ムンバイまでは直行便で約9時間30分。
[外務省のページ・地球の歩き方より]
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