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ナカムラクニオ 世界の果ての本屋さん

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第27回「トルコ編」

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第27回「トルコ編」

トルコ1_

イスタンブールは、生きている骨董品のような町。
過去を旅するためのタイムマシーンです。

トルコ2_

トルコは、学生時代から来ていましたが、
仕事をはじめてからも、なぜか来る機会が多く、最大3週間滞在しました。
ブルーモスクは、何度来てもスゴイですね……。

トルコ3_

僕が好きな場所は、世界遺産としても有名な地下宮殿。東ローマ帝国の大貯水槽です。
柱が美しく、なんとカフェまであります。
トルコは、この他にも独自のカフェ文化が栄えていて、占いカフェもたくさんあるのがおもしろいところ。

そんなトルコは、毎年秋にイスタンブール国際ブックフェアが開かれるほど、出版が盛んです。

トルコ4
トルコ国内の出版社は1,500もあるそうです。売られている本は、海外の翻訳本が多い気がします。

東西の文明が交差する都市なので、当然と言えば当然かもしれません。

トルコの銀行は、文化事業が義務だそうで……、多くの銀行が出版部を持っています。
銀行は財政的に安定していて、銀行の出版部が人気というのは、日本とちょっと違っておもしろいですね。

トルコ5
グランド・バザールの近くにある古本屋街です。こんなにたくさんの古本屋さんがまとまって並んでいるのは、他の国では、なかなかお目にかかりません。

トルコ6

イスタンブールの本屋さんはどこも、美しいです。

2006年にノーベル文学賞を受賞したトルコ作家のオルハン・パムクは、日本でも翻訳され有名ですが、まだまだ知られざる作家もたくさんいそうです。

トルコ7_

イスタンブールの古本屋さんには、猫もたくさんいて(なぜか本の上で寝ている)、
楽園のようですね。

トルコ8_

ちなみにトルコで人気がある日本人作家と言えば、村上春樹。
新作の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、
トルコでも昨年末に出版され話題になりました。

最近、6次元にも海外から来る文学ファンが急増しているので、
そろそろ世界中の文学ファンと多国籍読書会など開きたいなあと思っています。

[世界の果ての本屋さん:第27回 了]
(次回の世界の果ての本屋さんは「アメリカ/空港の書店編」です!)

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〈トルコについて〉


正式国名:トルコ共和国(Republic of Turkey)
首都:アンカラ(Ankara)
面積:780,576平方キロメートル(日本の約2倍)
人口:76,667,864人(2013年,国家統計庁推定)
民族:トルコ人(南東部を中心にクルド人、その他アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人など)
言語:トルコ語(公用語)
宗教:イスラム教(スンニ派、アレヴィー派)が大部分を占める。その他ギリシャ正教徒、アルメニア正教徒、ユダヤ教徒など。
通貨:トルコ・リラ
主要産業:サービス業(57.3%)、工業(23.5%)、農業(7.4%)
日本からのアクセス:イスタンブールまでは約12時間。トルコ航空の直行便と全日空(トルコ航空とのコードシェア便)が運航している。成田空港からイスタンブールへは週6便。関西空港からは週5便。
[参考:外務省のページ地球の歩き方


PROFILEプロフィール (50音順)

ナカムラクニオ(なかむら・くにお)

1971年東京生まれ。荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主。フリーランスで美術や旅番組などのディレクターとして番組制作に携わり、これまでに訪れた国は40ヶ国以上。趣味は世界の本屋とカフェ巡り、うつわの金継ぎ。+DESIGNING「デザインガール図鑑」、朝日小学生新聞「世界の本屋さん」mille「世界の古道具屋」連載。著書に『人が集まる「つなぎ場」のつくり方~都市型茶室「6次元」の発想とは』(阪急コミュニケーションズ)がある。


PRODUCT関連商品

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

村上 春樹 (著)
ハードカバー: 376ページ
出版社: 文藝春秋
発売日: 2013/4/12