第21回「パリの古本屋さん巡り(前編)」
古本は「過去の記憶」ではなく、「未来の体験」ではないかと最近、思います。
積んであるだけで、情報がじわじわ吸収できるような気持ちになります。
まずは世界遺産の古本屋さんへ。
これら露天の古本屋さんは、ユネスコの世界遺産に指定されているんです。
現在、250人ほどが登録されているそうです。
青空古本屋さんにも、400年もの歴史があるそうです。さすがフランス……。
15世紀、グーテンベルクによって活版印刷が発明され、本が大量に印刷されことによって
「古本」という存在が誕生。
ここは「元祖古本屋さん」のひとつ、といっても過言ではありません。
実は「ブキニスト」は、出店料の徴収や収入課税も免除されており、
パリ市によって営業が守られているのだとか。すごい!
続いて、リュクサンブール公園の近くを散策。
この辺りは、古本屋さんだらけです。
「Librairie FATA LIBELLI Galerie」を訪ねました。
こういうブックディーラーと呼ばれているお店は、
とても入りにくいです(……と、いうか入れないです)。
続いても、入りにくいお店……。
「Salon du Livre Ancien」
っていうのは、古本の展示即売見本市です。
「Bio Libris」って言うのは、古本の保護剤みたいですね。
近い未来には、パリの主役になるのでしょうか?
日本円で約130万円ほど。
時速80kmも出るそうですが、ドアに窓はなく、エアコンも無い。
バイクみたいな感覚ですね。
続いて、「Librairie Albert Blanchard」へ。
動物・植物・鉱物といった博物学的な本がずらりと並んでいます。
キノコの本も、ありました。
最後は、出版社兼書店の「JOSE CORTI」へ。
ジョゼ・コルティ(1895-1984)は、1925年に出版社を設立。
ダダ、シュルレアリスム関係の雑誌や単行本を刊行してきたことで知られています。
アラゴン、ブルトン、エリュアール、バシュラールとも関わりが深かったそうです。
そんなすごい本屋さんなのに、ワゴンに古本が積んであったりします。
6次元もいつかこんな素敵なお店に近づけたらいいな……、
と、しみじみ思いました。
今回は、ここまで。
次回も、まだまだ古本屋さん巡りは続きます。
[世界の果ての本屋さん:第21回 了]
(次回の世界の果ての本屋さんは「パリの古本屋さん巡り」(後編)です!)
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〈パリ市について〉
国:フランス共和国(French Republic)
地域圏:イル=ド=フランス地域圏(地域圏首府)
市長:アンヌ・イダルゴ(初の女性パリ市長、任期は2014〜2020年)
面積:(市)105.40km²、(都市圏)17,174km²
人口:(市)2,249,975人、(都市圏)12,292,895人(2011年1月)
人口密度 21,347人/km²
標語:“Fluctuat nec mergitur (Il tangue mais ne coule pas)”(「たゆたえど沈まず」)
日本からのアクセス:羽田空港からシャルル・ド・ゴール空港(パリ)への直行便で約12時間
[Wikipedia・トラベルノートより]
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