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ナカムラクニオ 世界の果ての本屋さん

ナカムラクニオ 世界の果ての本屋さん
第20回「台湾の古本屋さん巡り(後編)」

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第20回「台湾の古本屋さん巡り(後編)」

★前編はこちらです。

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台湾の古本屋さん巡り、2日目

夜の台北を、歩いていると……、

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コスプレの女の子が普通に歩いていて、びっくり。
そういえば、台湾はアニメ専門の店が、かなり沢山あります。

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よく見かける手工日式麻薯とは、日本式「フルーツ大福」のこと。

ドラえもんは定番ですが、こんなTシャツが。

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さらにこんなものも。

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夜市には、COMME des GARÇONS や A BATHING APE までありました。
日本文化が、いかに普及しているかわかりますね。

おもしろい古本屋さんを見つけました。

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本棚やフライヤー入れなどが、「引き出し」です

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「引き出し」って、こういう風に使うと、棚にもなるし、
分類もわかりやすくて、いいアイデア。

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『大衆生活』は、日本で言うところの「生活系雑誌」ですね。

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日本の本も、たくさん置いてありましたが、
台湾大学の近くにあるせいか、難しい本ばかり。

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迷宮のような店内です。

台湾でよく見かけるのが一人用「日式しゃぶしゃぶ」です。

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「なんちゃって日本食」は、世界各国にありますが、
「日式」は、「日本食」ではなく、あくまで「日本風」の料理のことなのです

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再び、古本屋探し。
ガイドブックを見ずにふらふらしていても案外簡単に見つかります。

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胡思二手書」という古書店へ。

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こちらもやはり座り読みOK。

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古本の楽園ですね。

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みんな踏み台もイス代わりにして、
座り読み

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日本語の本も買い取りしてくれます
……ということは、台湾を旅する時に、日本の古本を大量に持って行き、
交換して、現地の本を買ってくるということも出来そう。

こちらは、有名なカフェ「挪威森林珈琲(ノルウェイの森)

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現在は、違うオーナーになりましたが、看板はなぜかそのまま。

こちらは、ラブホテル「挪威森林汽車旅館(ノルウェイの森)

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文学の力ってすごい……。

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けっこう高級なホテルなんです。
(泊まってませんけど……)

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こちらは、カフェ「海邊的卡夫卡(海辺のカフカ)です。

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いつも賑わっています。

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ライブや、本の出版イベントなども定期的に開催され
とてもいい感じのお店です。
東京でいうと下北沢B&Bと原宿VACANTを混ぜたような感じ。

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台湾大学の学生が多いです。

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PCは、みんなマック。オシャレの代名詞なのは日本と一緒。

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僕も、台湾滞在中に計5回ほど、通いました。

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こちらは、この店のオーナー阿凱さん。

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台湾のレコード大賞にあたる「金曲賞」を 受賞した有名ロックバンド「1976」のボーカルなんです

村上春樹っぽいメニューがたくさんあります。

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『ダンス・ダンス・ダンス』に出てくるスモークサーモンサンドイッチ風。

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『ねじまき鳥クロニクル』のトマトソースのスパゲティー風。

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この日は、地元の学生と読書会を開催しました

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小説から影響を受けた詩を、フェイスブックで発表したり、
みんな日本文学が大好きでした。

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夜は、元「ノルウェイの森」オーナーの余永寛さんと飲みに行きました。
ものすごく日本文学に造詣が深くて、衝撃を受けました
日本人より、はるかに沢山読んでいるような気がします……。

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ということで、台湾の古本屋さん巡り終了。

最後は、空港の「亜熱帯書店」へ。

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ここも日本の雑誌だらけ

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東京のコンビニにいるみたいな感覚。

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「断捨離」ブームまで、広まっています。

そういえば……、
台湾では日本の書店のタワー積みやスパイラル積みを、
さらに進化させた「文字積み」が登場しました
。すごい……。

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ますます台湾のブックシーンから目が離せませんね。

[世界の果ての本屋さん:第20回 了]
(次回の世界の果ての本屋さんは「フランスの古本屋さん巡り」です!)


PROFILEプロフィール (50音順)

ナカムラクニオ(なかむら・くにお)

1971年東京生まれ。荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主。フリーランスで美術や旅番組などのディレクターとして番組制作に携わり、これまでに訪れた国は40ヶ国以上。趣味は世界の本屋とカフェ巡り、うつわの金継ぎ。+DESIGNING「デザインガール図鑑」、朝日小学生新聞「世界の本屋さん」mille「世界の古道具屋」連載。著書に『人が集まる「つなぎ場」のつくり方~都市型茶室「6次元」の発想とは』(阪急コミュニケーションズ)がある。


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『人が集まる「つなぎ場」のつくり方 -都市型茶室「6次元」の発想とは』

著者: ナカムラ クニオ(6次元)
単行本(ソフトカバー): 222ページ
出版社: 阪急コミュニケーションズ (2013/10/24)
発売日: 2013/10/24