COLUMN

ナカムラクニオ 世界の果ての本屋さん

ナカムラクニオ 世界の果ての本屋さん
第7回「フランス/パリ編」

世界の果ての本屋さんバナー

第7回「フランス/パリ編」

久しぶりのフランスです。
JALの機内食に吉野家の牛丼が出てきてびっくりしました。

1_
 
 
パリ到着後、真っ先に向かったのは、
学生街にある「Gibert Jeune(ジベール・ジュンヌ)」。
 
2_
パリの学生御用達の書店です。
黄色いラベルが、お店のテーマカラーのようです。
 
3_
日本のマンガも、充実しています。
「若い学生はマンガばかり読んでいる」と、
社会問題になるほど、みんなに愛されています

 
4_
ありとあらゆるマンガが翻訳されていてびっくり。
ジブリ作品が、特に人気らしいです。
 
 
5_
この本屋さんは、新刊本と古本を混ぜて売っているのが面白いところ。
日本では、見たことがありません。
 
6_
古本は、黄色いラベルが貼ってあります。
ちなみにこれは、村上龍の『エクスタシー』。
なんか変な装丁になっています。
値段は5ユーロ。
 
7_
綿矢りさも何冊かありました。
かなり日本文学が普及しています
 
8_
川端康成の『眠れる美女』は、
なんかチョコレートのパッケージみたいな装丁です。
しかもリボン付き。
 
9_
店員さんのおすすめコメントが、
クリップで留めてあるのが素敵ですね。
 
10_
僕もいろいろと店員さんおすすめの本を買いました。
クリスティーヌ・モンタルベッティやフィリップ・ ジャコテなどなど。
現代フランス文学作家コーナーを見ても、ほとんど知らない作家でした。
日本を題材にしているベストセラー作家アメリー・ノトン(ベルギー人)が、
沢山並んでいるのが印象的でした。
 
 
11_
夜食は、ムール貝です。
 
 
さらに本屋さんを探していると……、
 
12_
ブックオフ発見!
パリに3店舗もあるそうです。
知らなかった……。
 
13_
品揃えも日本並みに豊富で、広い店内。
フランスの本以外にも、日本の古本、CD、DVDなどが所狭しと並んでいます。
ガイドブックなども沢山あるので、便利です。
 
14_
「買い取ります」のポスターが、やはりフランスっぽい
 
15_
3冊9ユーロとか、やはりブックオフらしい値段で、かなり安め。
米国、カナダ、韓国にも展開しているらしいです。
 
16_
『1Q84』を買いました。
5ユーロでした。
店員さんもなんか日本と同じような雰囲気。
 
17_
オリジナルのしおりがかわいい。
裏にピカソの名言が書いてあって、
さすがフランス!という感じです

 
18_
レシートのデザインも同じでした。
 
 
さらに、翌日、マンガ通りへ。
 
19_
フランスでは、コスプレが普通に流行っていて
びっくり。
 
20_
平日の昼間から、コスプレした皆さんが、
沢山買い物に来ていました。
 
21_
どのお店も、日本のマンガばかりです。
 
 
こ、これは……?
 
22_
よく見ると……となりではなく「どなりのトトロ
となっていました。
 
 
店員さんも、みんな日本が大好き。

なぜマンガが好き?と聞くと
マンガは癒しの文学だよ
と言っていました。

もしかすると、マンガは未来の文学なのかも。
そんなことを感じたフランスのパリの本屋さん巡りでした。

[世界の果ての本屋さん:第7回 了]
(次回は、「フランス/ストラスブール編」です!)
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈フランスについて〉

スクリーンショット(2014-01-20 15.15.45)
正式国名:フランス共和国(French Republic)
首都:パリ(Paris)
面積:63万2,834平方キロメートル(うちフランス本国は平方キロメートル)
人口:6,558万6,000人(2013年)
言語:フランス語
宗教:カトリック、イスラム教、プロテスタント、ユダヤ教
国の標語:自由、平等、友愛
国内総生産:2兆8,080億ドル(2012年、世界5位)
日本からのアクセス:羽田空港からシャルル・ド・ゴール空港(パリ)への直行便で約12時間
在日フランス大使館のホームページ外務省トラベルノートより]


PROFILEプロフィール (50音順)

ナカムラクニオ(なかむら・くにお)

1971年東京生まれ。荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主。フリーランスで美術や旅番組などのディレクターとして番組制作に携わり、これまでに訪れた国は40ヶ国以上。趣味は世界の本屋とカフェ巡り、うつわの金継ぎ。+DESIGNING「デザインガール図鑑」、朝日小学生新聞「世界の本屋さん」mille「世界の古道具屋」連載。著書に『人が集まる「つなぎ場」のつくり方~都市型茶室「6次元」の発想とは』(阪急コミュニケーションズ)がある。


PRODUCT関連商品

『人が集まる「つなぎ場」のつくり方 ~都市型茶室「6次元」の発想とは』

ナカムラクニオ
単行本(ソフトカバー) 222ページ
阪急コミュニケーションズ