COLUMN

齋藤あきこ 最高あきこの世界幸福研究所

齋藤あきこ 最高あきこの世界幸福研究所
第0回「ひとはいつから幸福感を忘れてしまうのか」

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第0回「ひとはいつから幸福感を忘れてしまうのか」

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普段友人同士で交わされる、
「最近面白いことあった?」という質問。
面白いことねえ、最近なんかあったかなあ。
その質問にはたいてい「うーん、別に」という答えが返ってくるのがお決まりだ。

ところでこの日本の首都、東京は世界で最も大きな都市文化圏を持つところだ。
文化水準も高く、毎日数え切れないくらいの
新しいレストランがオープンし、あちこちでコンサートが開かれ、
新しい洋服、新しい映画、なんてたくさんの情報と刺激に溢れている。
それでいて物価はニューヨークやロンドンといった
他の大都市よりも低く、食べ物のクオリティも高い。
そして犯罪率も低く、夜中でも酔っ払った女の子が一人で道を歩いている。

そんな東京にいる人たちに、冒頭の質問を投げかけてみよう。
すると誰もが「こんなことがあるよ! すっごく面白くて刺激的!」と
テンション高く答えてくれる、
ってことは実はそんなになく、意外とみんな「うーん別に」なんて
ローテンションで生きている、気がする。

「毎日すっごく楽しい!! 超絶ハッピー!!!」という調子で
暮らしている人、きっといると思う。でも私含め、周囲を見ても
あまりそういう人は見当たらない。

いったい何故なんだろう。
現代社会の私たちは夜にロウソクを灯して勉強することもないし、
炊飯のために薪をくべなくてもいいし、
洗濯のために川に行かなくてもいい。
疫病や内戦で死ぬこともほとんどないし、
生活のためにものすごく重いものを背負って何キロもの道のりを
歩いたりしなくてもいい。

それなのにどうして「超絶ハッピーで毎日最高!!!」
っていうように思えないんだろう。
目の前にある小さな棘が気にかかって、
大きな幸せをいまいち感じることができないでいる。

それってもしかして、ものすごくもったいないんじゃないか。
昔の人が頑張って築いてくれたこの現代文明を謳歌し、
一度きりの人生、出来れば毎日幸せだと思って生きていきたい。
脳内でドバドバとハッピー成分がほとばしるような人間になりたい。

そういえばかつて、小学生くらいまでは毎日ハッピーに生きていた気がする。
あの感じ、どこに置いてきたんだっけ。
今からでもあの感じを取り戻すことが出来ないものだろうか?

ということで

ということで、わたしは「幸福研究所」なる漠然とした名前の研究所を立ち上げ、
いつの間にか失っていた「幸福感」を取り戻す方法を模索していきたいと思う。
その活動について、このドットプレイス様で連載してもいいぜと
編集部の方に言っていただき、今回の第0回を立ち上げたわけであります。

今後この連載においては、
幸せになるコツをつかむために
・幸せそうな人
・人を幸せにしている人
にお話を聞いたり、心を癒す方法を模索したり、
ドットプレイス読者の方にアンケートをしたりしたい。

そしてあやしい宗教とかに入らなくても、
あやしいくすりを飲んだり打ったりしなくても、
きわめてロジカルで簡潔に、お手頃な予算と手間によって、
毎日ハッピーに生きていく方法を確立することが目標です。

この記念すべき第1回に向け、皆様にお伺いしたいのが、

・こどもの頃何して遊んでた?
https://note.mu/akiko_saito/n/n6dc03c3a3910

ということであります。
私の友人に聞いただけでも、すごく面白い答えが
いろいろあり、聞いてるだけで童心に帰るようであった。

ぜひ体験談を下のアンケートフォームからお寄せいただけますと幸いです。
次号にてご紹介させていただきます。

それではまた次回!!

[最高あきこの幸福研究所:第0回 了]

◎アンケート締め切り:2016年1月10日(日)23:59まで →無期限


PROFILEプロフィール (50音順)

齋藤あきこ(さいとう・あきこ)

宮城県出身。フリーランスのライター/エディター。Webコロカル、雑誌Switch、Popeyeに寄稿、GINZAにて連載中。編著書「Beyond Interaction[改訂第2版]」「宮城のおきて」「地域の魅力を伝えるデザイン」。 警告:酒を飲むと寝ます。 メール:akikosaito1120アットgmailドットコム