第6回「台湾/台中編」
※第5回「台湾/台北編」はこちら
台湾の本屋さんを巡る旅は、何日あっても足りません。
誠品書店をはしごしているだけで、一週間は必要です。
コンビ二の本棚も見ているだけで面白くてキリがありません。
台中を歩いていると、よく見かけるのが、おたく系書店。
すごく充実しています。
秋葉原並みの品揃えです。
タピオカミルクティー発祥のお店「春水堂」へ。
さすがに美味しいです。
タピオカが、うどんみたいな食感です。
夜市を案内してくれた写真家のクリスさんに、
いろいろ台中のカルチャー事情を聞きました。
写真集も素敵です。
「台湾の人はストレスないですよー」
と、言っていたのがとても印象的です。
そして、中世ヨーロッパの図書館?
と間違えてしまうようなお店がありました。
すごいです。ここ。
「宮原眼科」という名のお菓子屋さんでした。
すべて本がモチーフ。
美しすぎる「夢の本屋さん」風スイーツショップです。
そして最後に訪れたのが、台中の『ARTQPIE/本棚』というAJさんのインディーズ書店です。
使われていない場所を無償提供してもらい、遊牧的書店を運営しています。
すごいアイデア。
AJさんは、若いアートディレクター。
本を通じて、生活を演出する「ライフキュレイター(Life Curator)」で
ありたいと言っていました。
ビオトープ(Biotope)というか、本を媒体にした「ブックトープ(Book tope)」とでもいうべき活動です。
本の出版やイベントを通じて、小さな本屋さんが人をつなげる場になっています。
まさに台湾の『つなぎ場』です。
場所を無料で借りながら運営する新しいノマド型書店。
こんな遊牧する本屋さんが、世界中に増えたら楽しい。
ちょっと6次元とも、似ていますかね……。
これからの時代に必要になるのは、みんなの共同図書館みたいな、
外付けハードディスク的空間なのかもしれない。
精神的にも、物質的にも。
本屋さんは、情報をつめこんだ箱じゃない。
アイデアやヒントを、刺激する夢の宝箱なんだと実感しました。
[世界の果ての本屋さん:第6回 了]
(次回は、「フランス編」です!)
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〈台湾(中華民国)について〉
首都:台北(Taipei)
面積:約3万6000平方キロメートル(九州の約6/7)
人口:23,328,602人 (2013年2月 内政部発表)
公用語:中国語(華語、マンダリン)
※台湾語(ホーロー語)、客家語、各先住民族の言語なども使用される
日本からのアクセス:東京より約3時間30分、沖縄より約1時間
※定期便就航地以外の地方空港からもチャーター便が活発に運航
宗教:仏教、道教、キリスト教ほか
[台湾観光協会 – 基本情報のページより]
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