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クレイグ・モド ぼくらの時代の本

クレイグ・モド ぼくらの時代の本
印刷本/電子本、12月15日(月)ついに発売。

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FlipboardやSmartNewsのデザインを手がけ、出版スタートアップのアドバイザーとしても活躍するクレイグ・モド氏。電子と紙の枠を超えた本作りの経験を綴ったエッセイ「ぼくらの時代の本」が一冊の本になり、2014年12月15日(月)に刊行されます。
先日DOTPLACEでの全6回の連載を好評のうちに終えた本書。連載では未掲載の章や図版も追加し、全面的に再編集されています。綿密にこだわり抜かれて設計された印刷版『ぼくらの時代の本』では、その質感や重さも含めお楽しみください(印刷版には電子版データもつきます!)。
★書誌情報はこちら


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    あなたが手にしているこの本は、ぼくらの時代の本についての本だ。本がデジタルへと移行する際の技術的ハードルについての本だ。人々の力を借りて資金調達することでしか成り立たないような出版のあり方についての本だ。タブレットやスマートフォンでの読書の増加によって、変わりつつある表紙の存在意義についての本であり、変わりつつある本との関係についての本だ。
    (「まえがき」より)

    この4年間でぼくらが何かを学んだとすればそれは、ぼくらの時代の本とは紙の本と電子本のどちらのことも指し、著者と出版社と読者の関係を進化させるには、そのどちらにも重要な役割があるということだ。
    (「まえがき」より)

    表紙はどこから来て、どこへ行くのか。電子本時代の表紙の美学とはどのようなものなのか。紙の時代の財産を無批判にデジタルの世界に移植するだけで、本質から目を背け続けている現状に不満を抱いている人々のためのエッセイだ。
    (第2章「表紙をハックせよ ――すべては表紙でできている」より)

    ぼくたちは厳しかった旅の道のりを語り合った。「でも」、ぼくは声を上げた。ぼくたちの旅は——そしてその教訓は——シリコンバレー特有の、ローンチ後の慌ただしさの中で薄れていってしまうのではないかと心配だったのだ。何がうまくいって何がうまくいかなかったかを考えるのもいいけど、そもそもその前に、「ぼくらがやったことは一体なんだったのだろう?」
    (第7章「形のないもの←→形のあるもの ――デジタルの世界に輪郭を与えることについて」より)

    ここに書かれたエッセイは観察の記録である。シリコンバレーやニューヨークの出版スタートアップでの経験の記録。自分で出版した経験の記録。そしてぼくが何度も何度も――人生を通じて――取り組み、熱中し、恋に落ちて来た一冊一冊の本への愛情の記録だ。
    どうか、ぼくらの時代の本について、一緒に考えてみてください。

    (「まえがき」より)

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書名  ぼくらの時代の本
著者  クレイグ・モド
訳者  樋口武志/大原ケイ
価格  印刷本:2,000円+税(四六判240頁・縦書、電子本データつき)/電子本:900円+税
版元  ボイジャー
発売日  2014年12月15日(月)
印刷本取り扱い書店  B&B/Amazon/代官山 蔦屋書店/
丸善 丸の内本店/ジュンク堂書店 池袋本店ほか(追加予定あり)


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刊行記念イベントでは、本の内容や制作秘話をご紹介。ブックコーディネーター/DOTPLACE編集長・内沼晋太郎氏とのトークも行われます。
 
【日時】2014年12月15日 (月) 20:00〜22:00
【会場】 Anjin(代官山 蔦屋書店内)
    東京都渋谷区猿楽町17-5 蔦屋書店(2号館)2F
【会費】2,500円
【特典】『ぼくらの時代の本』(紙本+電子本)+特製しおり+1ドリンク
 
◎イベント詳細・参加お申し込みはこちら:http://bokuranohon.peatix.com/
→満員につき、申し込みを締め切りました。ありがとうございます!(2014/12/10追記)


PROFILEプロフィール (50音順)

クレイグ・モド

作家、パブリッシャー、デザイナー。 拠点はカリフォルニア海岸地域と東京。 MacDowell Colonyライティングフェロー、TechFellow Award受賞、2011年にはFlipboardのプロダクトデザインを担当。New Scientist、The New York Times、CNN.com、The Morning News、Codex: Journal of Typographyなど様々な媒体に寄稿している。 http://craigmod.com

[本章翻訳]大原ケイ(おおはら・けい)

日本語の本も英語の本も同じぐらい読んできたバイリンガル。講談社アメリカ、ランダムハウス・アジアなど、日米双方の出版社に勤めた後、翻訳権のリテラリー・エージェントとして独立。現在はフィクション、ノンフィクションを問わず日本の著者の作品を英語圏の出版社に紹介するべく、東京とニューヨークを往復する日々。著作に『ルポ電子書籍大国アメリカ』(アスキー新書、2010)。アメリカの出版事情などをブログ「本とマンハッタン」で発信。(http://oharakay.com)。

[本章翻訳]樋口武志(ひぐち・たけし)

1985年福岡生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。2011年まで株式会社東北新社に勤務。現在、早稲田大学大学院在学中。共訳書に『イルカをボコる5つの理由』(インプレスジャパン)、ピコ・アイヤー「空港は検査場」、ニコール・クラウス「若き絵描きたち」(ともに早稲田文学フリーペーパー『WB』)など。字幕翻訳に『ディクテーター』、『エージェント:ライアン』、『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』など。