第23回「ボリビア編」
南米大陸の中央に位置するボリビアは、いきなり空港が標高4000メートル!
酸素が薄く、多くの人がいきなり高山病になります。
もちろん空港には、酸素ボンベが常備されていますが、ここで挫折する人も多く、
ツアーもなかなか成立しないそうです。
ボリビアと言えば……、マクドナルドが赤字経営に限界を感じ、全店舗を撤退。
南米で唯一、マクドナルドの無い国でもあります。
本屋さんは、あるのでしょうか?
町に出ると、やはりクラクラしてうまく歩けません。
ちょっと小走りに歩くと、もう胸がバクバクして倒れそうです。
こんなすごい場所で、いったいどうやって暮らしているのでしょうか?
まずは「魔女の市場」と呼ばれる町の中心のマーケットへ。
「魔女の市場」なだけあって、魔女グッズがずらりと並んでいます。
占い師、魔女たちが店を出し、天然ハーブや動物のミイラ、開運グッズなど
販売しています。
神様に捧げたい物(ミイラ、お菓子、お供え物)を儀式の時に、燃やすそうです。
パチャママという土着的な神様がキリスト教と混じり合っています。
近くに「KIOSCO DE LIBROS」と呼ばれる本の売店発見。
観光客向けの地図やポスターなどもありました。
ありました!
たくさんスペイン語の教科書や書籍が並んでますね。
子供達のおやつは、何とこの足下にある「葦の芽」。
住居でありながら、食べることもできるというすごいリサイクル構造なのです。
ちょうど、下校途中の小学生と出会いました。
やはり陸のあるところまで移動して、学校に通うのだそうです。
教科書も貴重品です。家にある本は、教科書だけだと言っていました。
続いて、オルーロという町へ。
リオのカーニバル、クスコのインティライミ祭と並んで南米3大カーニバルの1つ。
悪魔の踊りが特に有名で、大きな目玉と角の付いた仮面をかぶって踊ります。
ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。
町が賑やかすぎて、本屋さんは発見できず……。
さらに奥地を目指します。
雨期になると湖面に水が溜まり空を映し出すのが有名なウユニ塩湖ですが、
本当に鏡のようでした。
ここのドライバーさんによると……、結構たくさんのUFOがやってくるのだとか。
「みんなよく見ている」とのこと。すごいです。ウユニ塩湖。
まぶしくて、サングラスをかけていても、
眼がヒリヒリします。
しかし、ラパスにはこんな売店が!
ボリビアの新聞「El Diario紙」を販売する店です。
しかも、みんな新聞を買うのではなく立ち読み……。
街頭テレビならぬ、街頭新聞。
このアナログ感、最高ですね。
[世界の果ての本屋さん:第23回 了]
(次回の世界の果ての本屋さんは「インド編」です!)
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〈ボリビアについて〉
正式国名:ボリビア多民族国(Plurinational State of Bolivia)
首都:ラパス(憲法上の首都はスクレ)
面積:110万平方キロメートル(日本の約3倍)
人口:1,005.9万人(2014年7月 国家統計局)
民族:先住民41%,非先住民59%
言語:スペイン語及びケチュア語,アイマラ語を中心に先住民言語36言語
宗教:国民の大多数(95%以上)はカトリック教
主要産業:天然ガス、鉱業(亜鉛、銀、鉛、錫)、農業(大豆、砂糖、トウモロコシ)
通貨:ボリビアノ
日本からのアクセス:直行便はなし。代表的な経由地はアメリカのマイアミ(ダラス経由)。マイアミからアメリカン航空でラパスやサンタクルスへ。乗り継ぎ時間も含め、ラパスまで24時間以上。
[外務省のページ・地球の歩き方より]
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