COLUMN

ナカムラクニオ 世界の果ての本屋さん

ナカムラクニオ 世界の果ての本屋さん
第19回「台湾の古本屋さん巡り(前編)」

世界の果ての本屋さんバナー
 

第19回「台湾の古本屋さん巡り(前編)」

19-01

海外の古本屋さん巡りって、永遠の憧れですよね……。

今回は、台湾の古本屋さん巡り。LCCで行くと、片道1万円ほどで行けるので、

国内旅行より安いのが驚きです。

19-02

古本巡りのスタートは、台北最強のパワースポット、龍山寺

いい本屋さんに出会えますように……。

19-03

台北は、訪ねるたびに日本と似ていくような気がする……。

渋谷のスクランブル交差点に似た景色を、いろいろなところで見かけます。

19-04

最近、気になるのは進化した移動式屋台

アヒルマークの「鬆餅」はワッフルのこと。

19-05

こちらは、「大腸包小腸」。

大腸(もち米の腸詰)で小腸(台湾ソーセージ)を包んだもの。

ライスホットドッグとも言われます。

19-06

「健康口袋餅」というのは、ヘルシーサラダピタ。

漢字で想像できるので、おもしろいです。

19-07

地下鉄に乗ると、いきなり本屋さん?

と思いきや、「TAAZE」の広告。 ネット書店です。

19-08

「二手書」とは、台湾で古本のことです。

英語でも「セカンドハンド」といいますが、

その翻訳なのでしょうか。

19-09

まずは、台湾大学の裏手にある「茉莉二手書店」へ。

19-10

英語名は、「Mollie Used Books」です。

19-11

99元(約300円)コーナーが充実していて、魅力的。

“3本(3冊)200元!”は、600円ほど。

19-12

案外、店内は本がすっきりと並んでいます。

雑誌は、丁寧に袋詰めされています。

19-13

好きな本を何冊でも座って読めてしまうゆるさがたまりません。

19-14

日本の本も沢山あります。

19-15

レジは、こんな感じ。

買い取りも積極的にやっています。

19-16

吉本ばななと村上春樹が、充実しています。

19-17

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』が人気だそうです。

19-18

日本の雑誌やガイドブックもたくさんあります。

19-19

ファッション誌もたくさん。

やはり『装苑』が人気ですね。

19-20

東京の攻略本がいろいろあります。

こういう本を持って、みなさん日本にいらっしゃるんですね……。

19-21

珍本コーナーもおもしろいです。

19-22

やはり古い雑誌はどの国でもプレミアもの。

19-23

台湾は、夜の本屋さんも賑やかです。

19-24

こちらは、台湾で初めての24時間営業書店となった「誠品書店」の敦南店です。

19-25

奈良美智さんや川島小鳥さんなど、日本の人気作家さんが
おすすめコーナーに並んでいます。

19-26

Eslite Café」は、誠品書店(Eslite Bookstore)が運営するカフェ。

19-27

eslite(古いフランス語でエリートの意味)の名の通り、
知的な場所であることを意味しています。

なぜか電子書籍を読んでいる人が多いですね。

19-28

台湾の流行の代名詞ともいえるほど人気のお店です。

19-29

夜は、いつも満席。

19-30

続いて、雑誌専門の古本屋さんへ。

MAG FREAK(マグフリーク)」と書いてあります。

19-31

アメリカと日本のファッション誌がたくさん揃っています。

19-32

日本には、あまりこういう店はありませんね。

19-33

続いて、「古今書廊」へ。

19-34

ここは、日本の古本屋さんと似た雰囲気です。

19-35

図鑑とかが、たくさん並んでいて、日本にある町の古本屋さんと同じ匂い。

19-36

片山恭一さんの『世界の中心で、愛をさけぶ』は、どこの国へ行っても
見かけます。青春恋愛小説って普遍的なテーマなんでしょうね。

19-36-2

こちらもやはり村上春樹がずらり。古本屋さんの棚を見ると、日本文化の浸透具合が実感できますね。

19-37

最後に訪れたのは、吉野家。

古本屋さん巡りには、かかせません。

19-38

牛丼、鶏丼、豚丼など、バラエティに富んだメニュー。

なぜか微妙に日本と違います。

19-39

人気は、新発売の「バナナ人形焼き」?

「懐かしい味」というコピーが書いてありますが、

どういう意味なんでしょうか? あまり懐かしくはありません。

少なくとも日本にはない、独自のスイーツです。

19-40

……ということで、台湾の古本屋さん巡り一日目、終了。

古本屋さん巡りは、なぜか癒されます。ブックセラピーって感じ。

まだまだ廻りきれていないので、続きは次回。

[世界の果ての本屋さん:第19回 了]
(次回の世界の果ての本屋さんは「台湾の古本屋さん巡り(後編)」です!)


PROFILEプロフィール (50音順)

ナカムラクニオ(なかむら・くにお)

1971年東京生まれ。荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主。フリーランスで美術や旅番組などのディレクターとして番組制作に携わり、これまでに訪れた国は40ヶ国以上。趣味は世界の本屋とカフェ巡り、うつわの金継ぎ。+DESIGNING「デザインガール図鑑」、朝日小学生新聞「世界の本屋さん」mille「世界の古道具屋」連載。著書に『人が集まる「つなぎ場」のつくり方~都市型茶室「6次元」の発想とは』(阪急コミュニケーションズ)がある。


PRODUCT関連商品

『人が集まる「つなぎ場」のつくり方 -都市型茶室「6次元」の発想とは』

著者: ナカムラ クニオ(6次元)
単行本(ソフトカバー): 222ページ
出版社: 阪急コミュニケーションズ (2013/10/24)
発売日: 2013/10/24