第19回「台湾の古本屋さん巡り(前編)」
海外の古本屋さん巡りって、永遠の憧れですよね……。
今回は、台湾の古本屋さん巡り。LCCで行くと、片道1万円ほどで行けるので、
国内旅行より安いのが驚きです。
古本巡りのスタートは、台北最強のパワースポット、龍山寺。
いい本屋さんに出会えますように……。
台北は、訪ねるたびに日本と似ていくような気がする……。
渋谷のスクランブル交差点に似た景色を、いろいろなところで見かけます。
最近、気になるのは進化した移動式屋台。
アヒルマークの「鬆餅」はワッフルのこと。
こちらは、「大腸包小腸」。
大腸(もち米の腸詰)で小腸(台湾ソーセージ)を包んだもの。
ライスホットドッグとも言われます。
「健康口袋餅」というのは、ヘルシーサラダピタ。
漢字で想像できるので、おもしろいです。
地下鉄に乗ると、いきなり本屋さん?
と思いきや、「TAAZE」の広告。 ネット書店です。
「二手書」とは、台湾で古本のことです。
英語でも「セカンドハンド」といいますが、
その翻訳なのでしょうか。
まずは、台湾大学の裏手にある「茉莉二手書店」へ。
英語名は、「Mollie Used Books」です。
99元(約300円)コーナーが充実していて、魅力的。
“3本(3冊)200元!”は、600円ほど。
案外、店内は本がすっきりと並んでいます。
雑誌は、丁寧に袋詰めされています。
好きな本を何冊でも座って読めてしまうゆるさがたまりません。
日本の本も沢山あります。
レジは、こんな感じ。
買い取りも積極的にやっています。
吉本ばななと村上春樹が、充実しています。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』が人気だそうです。
日本の雑誌やガイドブックもたくさんあります。
ファッション誌もたくさん。
やはり『装苑』が人気ですね。
東京の攻略本がいろいろあります。
こういう本を持って、みなさん日本にいらっしゃるんですね……。
珍本コーナーもおもしろいです。
やはり古い雑誌はどの国でもプレミアもの。
台湾は、夜の本屋さんも賑やかです。
こちらは、台湾で初めての24時間営業書店となった「誠品書店」の敦南店です。
奈良美智さんや川島小鳥さんなど、日本の人気作家さんが
おすすめコーナーに並んでいます。
「Eslite Café」は、誠品書店(Eslite Bookstore)が運営するカフェ。
eslite(古いフランス語でエリートの意味)の名の通り、
知的な場所であることを意味しています。
なぜか電子書籍を読んでいる人が多いですね。
台湾の流行の代名詞ともいえるほど人気のお店です。
夜は、いつも満席。
続いて、雑誌専門の古本屋さんへ。
「MAG FREAK(マグフリーク)」と書いてあります。
アメリカと日本のファッション誌がたくさん揃っています。
日本には、あまりこういう店はありませんね。
続いて、「古今書廊」へ。
ここは、日本の古本屋さんと似た雰囲気です。
図鑑とかが、たくさん並んでいて、日本にある町の古本屋さんと同じ匂い。
片山恭一さんの『世界の中心で、愛をさけぶ』は、どこの国へ行っても
見かけます。青春恋愛小説って普遍的なテーマなんでしょうね。
こちらもやはり村上春樹がずらり。古本屋さんの棚を見ると、日本文化の浸透具合が実感できますね。
最後に訪れたのは、吉野家。
古本屋さん巡りには、かかせません。
牛丼、鶏丼、豚丼など、バラエティに富んだメニュー。
なぜか微妙に日本と違います。
人気は、新発売の「バナナ人形焼き」?
「懐かしい味」というコピーが書いてありますが、
どういう意味なんでしょうか? あまり懐かしくはありません。
少なくとも日本にはない、独自のスイーツです。
……ということで、台湾の古本屋さん巡り一日目、終了。
古本屋さん巡りは、なぜか癒されます。ブックセラピーって感じ。
まだまだ廻りきれていないので、続きは次回。
[世界の果ての本屋さん:第19回 了]
(次回の世界の果ての本屋さんは「台湾の古本屋さん巡り(後編)」です!)
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