INTERVIEW

independent publishers

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#004: yakk

independent紙/電子を問わず、ますます身近なものとして定着してきているインディペンデントな出版活動。その中でも、とりわけ“紙”メディアに強いこだわりを持って活動をされている方々にメールインタビューを行い、セルフパブリッシングの今後の可能性や、紙の上から派生するさまざまな事柄を探っていくシリーズが「independent publishers(インディペンデントパブリッシャーズ)」です。

第4回目は、「覆面女子4人組」という唯一無二な活動スタイルのzineユニット、「yakk」の登場です。お互いにお題を出しあって1つのパッケージにするという独自のプロセスで作られるzineのみならず、周囲のセルフパブリッシャーを多数巻き込んだイベントも主催する、すてきな女子4人組です。

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【プロフィール】
yakk
はじめまして
覆面4人組ユニット”yakk”です。
Yumi/Anri/Kumiko/Kisa
20代の4人の女子で構成されています。

それぞれが思う、面白いお題を出し合って、作品を作っています。
それらを4人が各々編集し、本にまとめます。

http://yakkblog.blogspot.jp/
 

メールインタビュー

――まずはじめに、「yakk」の活動のコンセプトについて、簡単なご紹介をお願いします。

yakk:
覆面4人組ユニット”yakk“です。Yumi / Anri / Kumiko / Kisa の20代の4人の女子で構成されています。

毎回それぞれが面白いと思うお題を出し合って作品を作っています。
4人のお題は全くの自由。それらを4人が各々編集し本にまとめます。4冊を1パックにして完成です。
毎号お題に沿ったデザインや印刷方法を予算内で決め、自分たちに無理が無いように、長く続けていけるようにやりくりしながら制作しています。

――「yakk」の活動を始められたきっかけを教えてください。

yakk:
元々それぞれに何かやりたい/作りたい熱量はあって、その中でもメンバーのkisaに“作者と編集者という立場を自分たちでやった本が作りたい”という具体的な案があったので、「それおもしろそう」と4人が集まった感じです。実際に自分たちが作ったものを本屋さんやイベントなどで売ってる内に、自分たちのやってる自費出版はzineと呼ばれるらしい、と世間でのzineブームを認識したのがきっかけです。

――具体的に、どのようなプロセスを経て『yakk vol.●●』などのzineを作っていますか。

yakk:
メンバー全員でお題会議をして、それぞれのzineのテーマを決定します。

それぞれのzineを担当する人から発注された素材(テキスト、イラスト、写真など)を担当者も含め制作し、素材の受け渡しをします。

各々編集、デザイン作業に入ったら入稿から製本まで各自で担当します。

パッキング準備からは全員で作業し完成させていきます。
・パッケージのシール貼付け
・タイトル「yakk」をパックにシルクスクリーン印刷
・インフォメーションカード制作など。

4冊を1パックにして完成!
という流れで毎回制作しています。

yakk最新作のzine『yakk vol.006』。 テーマはそれぞれ、 Yumi「お呪(まじな)い」 Anri「髪」 Kumiko「みんな誰だってミーハーでしょ?」 Kisa「クソっぽい映画レビュー」

yakk最新作のzine『yakk vol.006』。
テーマはそれぞれ、
Yumi「お呪(まじな)い」
Anri「髪」
Kumiko「みんな誰だってミーハーでしょ?」
Kisa「クソっぽい映画レビュー」

――『yakk』のzineの流通ルートとしてどのような方法を取っていますか。また、現在の方法を選んでいる理由を教えてください。

yakk:
直販イベントに参加したことが最初で、そういったイベントで知り合った方がお店をやっていて、そのつながりで委託販売をしていただいたりしたのがきっかけ。最近は委託販売がほとんどです。
それに加えて、本屋さんでも取り扱って貰えないかなーという気持ちで色んな書店にアタックしていって、そのなかで担当さんが面白がってくれたお店に置いてもらったりしています。

――“紙”の“zine”というメディアの形を選び、活動を展開されている理由やきっかけはなんですか。

yakk:
特にないです。でももしzineが作るのに手間がかかるとか大変なものだったら、こんな風に続けてないと思う。(yumi)
特にありません。自然と(anri)
やりたいことがすぐ形になるのが面白いから(kumiko)
作るのが簡単だから(kisa)

――「yakk」のメンバーのみなさんの普段のメインの活動(お仕事など)に対して、「yakk」の活動はどのような位置付けですか。

yakk:
友達と遊ぶ(yumi)
休み時間、部活(anri)
息抜き(kumiko)
息抜きだし地続きだし同じ。(kisa)

――「yakk」のみなさんが過去2度にわたって主催されたイベント「ZINE house」は、簡単に言うとどのような内容のイベントですか。

yakk:
自分たちの周りにいるおもしろいものを作る人に声を掛けて開催した、zineを読んだり買ったり出来るイベント。

2013年7月にGallery Conceal Shibuyaで開催した「ZINE house vol.2 "KAMIBU&yakk"」の様子。1週間の期間中にさまざまな作家によるzineやミニコミ、リトルプレス、フリーペーパーを展示するだけでなく、トークイベントやパーティーなども開催。

2013年7月にGallery Conceal Shibuyaで開催した「ZINE house vol.2 “KAMIBU&yakk”」の様子。1週間の期間中にさまざまな作家によるzineやミニコミ、リトルプレス、フリーペーパーを展示するだけでなく、トークイベントやパーティーなども開催。

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――「ZINE house」の過去2回の開催を経ての感想や手応えを教えてください。

yakk:
自分でもびっくりするくらい楽しいイベントになって、やってよかったなって心から思ったし、色んなzineが一ヶ所に集まっただけでパワー感じるんだなって再確認できた。またやりたい。(yumi)
あっという間でした。(anri)
ほんの少しの思いつきがここまでたくさんの人や物で大きくなるんだなというのを実感しました。色んな方から励ましてもらったりリアルな感想がもらえたのが本当に嬉しかったです。(kumiko)
地道にマイペースに活動してきた人はずっといるし、励まされたし、とんでもなく面白い人や本がたくさんあったので、これからも作っていこうという気持ちになりました。やってよかったなー。(kisa)

――「yakk」のzineを、どのような人たちに届けたいと思いますか。

yakk:
面白がってくれる人が読んでくれたら嬉しい(yumi)
できることなら老若男女(anri)
休み時間や合間の時間を持て余してる人(kumiko)
価値とは何かがわからなくなってるあなた(kisa)

――日本において、“zine”という表現ジャンルは、これからどう変化していくと思いますか。

yakk:
zineていうもの自体がどう取り沙汰されていくかはどんどん変わっていきそうだけど、表現自体はそのものを作る人に依るし、こう変化していくとは言い切れないと思う。いろんな面白さが増えたらいいなと思う。(yumi)
どのように変化するかは想像がつきませんが、これからもやりたい人がやりたいようにやっていくと思います。(anri)
表現とはあまり関係ないと思う。もっと作る人の年齢に幅が出たらおもしろいなあと思います。(kumiko)
作ってる人はずーっとずーっとどこかにいると思います。それを周りの人がどう呼ぼうと、どう括ろうと、それと表現はあまり関係無いと思う。(kisa)

――“セルフパブリッシング”という土俵で活動されている、気になる方や団体がいれば、簡単な理由も合わせて教えてください。

yakk:
カオスカオスブックス」この人たちじゃないと作れないもの作ってて、いいなって思います。(yumi)
ごめんなさい、あまり知りません(anri)
フリーペーパーの「おてもと」取り上げるネタも文章も面白くて大好きです。(kumiko)
nu」 主催の戸塚さんは憧れです
「ユースカ」次世代の漫画家大集結、ジオラマブックスは初期から注目してます(kisa)

――最後に、「yakk」の今後の展開について、可能な範囲で教えてください。

yakk:
今後の展開は予定ないです!そろそろ新しいもの作ります!!(yumi)
はい、そろそろ新しいのを作ります!(anri)
かなり小さい目標ですけど、毎号パックに貼付けている写真シール、毎回変えているのですが、もうちょっとちがうこともやってみたいです(kumiko)
未定なのでそろそろ新しいの作ります!(kisa)

――今回はありがとうございました!

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[independent publishers #004: yakk 了]