気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。2022年8月期の担当は、植物と人との関わり合いを有機的なタッチで表現する、イラストレーターのシバタリョウさんです。書物から立ち上がる、ことばの草花。イメージが心に触れる、その響きまで聴こえてきそうな、美しい作品を描き下ろして頂きました。
シバタリョウさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
書かれた言葉から情景が立ち上がるイメージを描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
体の固くなっている部分を伸ばすような感覚を大事にしていて、思い通りに、というよりも偶然の絵具の美しさを大切に描きたいと思っています。
今回の作品はリキテックスのアクリル絵具でワトソン紙に描いていますが、ガッシュを使って木製パネルに描くこともよくあります。
——シバタリョウさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
サン=テグジュペリの『人間の土地』です。読んだ本の内容を忘れてしまうことが多いのですが、人間の土地には忘れられない一節があって、印象に残っています。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
今後の予定として、
・大阪opaltimesにてグループ展「天国に花を植えたのは誰」8月7日まで開催中
・京都府立植物園にてグループ展「あしもとにゆらぐ vol.4」8月27日から開催
・東京NADiff contemporaryにてグループ展「大フリースタイル陶芸展 vol.1」10月16日まで開催中(9月1日からの後期で参加)
となっております。どこかでご覧いただけましたら嬉しいです。
[DOTPLACE GALLERY #095:シバタリョウ 了]
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