韓国・ソウルの未来派書店編
その1:ソウル版「一箱古本市」in 光化門広場
過去と未来の隙間のような都市、ソウル。
パラレルワールドに迷い込んでしまったような空間を歩くと
不思議な高揚感を感じる。
今回の韓国滞在は、1週間ほどの予定。
しかし、まだ書店は50軒ほどしか行けていない。
果たして、ゴールの釜山まで「本屋巡礼」することは可能なのだろうか……。
少し焦りつつ、今日もスタート。
まず気になったのが、この看板。
「コヤンイノリト(猫の遊び場)」と書いてある。
これは……猫カフェではないか?
すると、猫のぬいぐるみをかぶったスタッフが、奥から出てきた。
どうやら路上で勧誘するらしい。
日本とは、ちょっと違う印象だが、どうやら猫カフェのシステムは同じようだ。
猫カフェが台湾やパリでも流行っているというのは聞いていたが、ソウルでも普及していたとは知らなかった。
次は、必ず立ち寄ってみよう。
まず向かったのは、巨大ビルが立ち並ぶソウル中心部にある景福宮。
ソウルの五大宮の一つで、朝鮮王朝(1392-1910)の正宮。
この前の大通りは「光化門広場」と呼ばれ、週末になるといろいろなイベントが開催されている。
銀座の歩行者天国みたいな感じ。
歩いていると……、なにやら人ごみが見えてきた。
なんと「一箱古本市」が開催されているではないか!
しかも、まったく日本と同じような景色。
聞いてみると、最近よく開催されているようで、
出店料金は、10000ウォン(約1000円)ほど。
日本の影響なのだろうか。ほとんど同じ景色だ。
こだわりの古書店が勢揃いするというよりは、庶民的な雰囲気。
実用的な本が多く、フリーマーケット的な感じ。
「植物の育て方」とか「植物図鑑」などがずらりと並ぶ。
絵本や児童書も多く、古本屋さんよりも少し安い。
世界中にいろいろな古本市場があるけれど、売り方やシステムなど比較したら面白いかも。
もし「世界の古本市マニア」の方がいたらぜひご連絡下さい。
古本市を抜けると、巨大なビルが見えてきた。
ここがソウル最大の本屋さんか……。
思ったより……地味な外観だ。さっそく、潜入!
「な、なんだこれは、カジノか?」
と思うような装飾。しかも、すごく賑わっている。
この日は週末だったせいもあって、
ラッシュアワーの電車の中みたいに混んでいる。
ここ「教保文庫(きょぼぶんこ)」は、ソウルを代表する有名大型書店。
地下鉄の光化門駅からも直結しているので、とても便利。
韓国最大規模といわれる230万冊がずらり。1日3万冊、入荷するらしい。
どうやってその3万冊を並べているのか知りたい……。
店内にある総合案内を利用すると、オススメ本、講演会、
サイン会などのイベント情報も知ることができる。これは便利。
中を見渡すと、本棚の隙間に、花屋さんがある!
韓国では、比較的普通のことなのだろうか……。
「教保文庫オリジナルグッズ」も揃っている。
バッグ、マグカップ、Tシャツなど様々。
そして、やはりほとんどの人が座り読みしている。
居心地良さそうだが、なかなか真似できない。
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