オリジナル書籍レーベル「DOTPLACE LABEL」の第1弾として、今年7月に無事『まなざし』、『街の本屋の逆襲』、『コルクを抜く』の3冊を同時発売させたDOTPLACE編集部。めでたく発売まで漕ぎ着けたものの、ここにきて電子本を売るためのノウハウが自分たちにまったくないことに気がつきました。電子本としてのクオリティは自負している、だから絶対に売れてほしい、しかしどうしたらいいか素で見当がつかない……目隠しでサバンナに放たれたも等しい状況。そんな中、素人なりの素朴な思いつきを手当たり次第販売促進企画として試してみることにしたのでした。『まなざし』著者の菅俊一氏監修のもと、効果の大小はいったん脇に置いておいて、この連載ではその思いつきの実践の過程を随時報告していきます。
02:ついに結果発表!『まなざし』読書感想文コンクール
2014年8月22日から9月8日まで開催された『まなざし』読書感想文コンクール。「#まなざし感想文」のハッシュタグをつけた120文字以上のツイートでのみ応募を受け付けるという形式を取ったこのイベントは、自分のプライベートな感想が多くの人の目に触れてしまうという緊張感が災いしてか、2週間以上設けられた応募期間のうちしめきり3日前まではなんと応募数がゼロのまま。一時はどうなることかと編集部もヒヤヒヤしましたが、募集終了の約3時間前になると堰を切ったように次々と名文が投稿されていったのでした。
最終的な応募総数は27件(+期限を過ぎたものも含めると30件)。超短期間のデッドヒートの末、「菅俊一が丁寧に直筆でデータにサインした『まなざし.pdf』ファイル」を勝ち取った栄誉あるツイートを今回は発表します!
★募集時の要項はこちら。
【一番乗りで賞】
一番最初に投稿された感想文に贈る賞
賞品:菅俊一が丁寧に直筆でデータにサインした「まなざし.jpg」ファイル(低解像度版)
課題図書という語に「小学4年生はこんなもんだろ」という匂いを嗅ぎ取って、それらは読まず毎年「最近読んだ本」の感想文を書いていました。当時のすげ氏も「知識のため」の本についてなら楽しく書けたかもしれないですね。実際はいかに苦手な宿題を凌いでいたのかも気になります。 #まなざし感想文
— Haruka Kataoka (@hrk) September 5, 2014
[選評]
誰しも一番初めに矢面に立つというのは怖い。でも何かを切り拓くのはいつも、矢面に立った人だけが成し遂げられたことなのだ。「一番乗り」であることを賞賛される社会であって欲しいので、この賞を贈ります。(菅俊一)
【最多RT賞】
もっとも多くの人にリツイートされた感想文に贈る賞
賞品:菅俊一が丁寧に直筆でデータにサインした「まなざし.jpg」ファイル(低解像度版)
小学六年のとき、教科書に載っていた「感動する話」について、これがどう感動するのかわからないし、話としてもつまらない、という感想文を書いてクラスで堂々と読んだ女子がいて、感想文っていい事だけ書かなくてもいいんだと、それに感動したのを思い出していま感動している。 #まなざし感想文
— 石川 初 (@hajimebs) September 8, 2014
[選評]
一番RTされたということは誰かの「この文章を広めたい」という想いを一番集めたということでもあります。僕は人に行動を起こさせるというのはとても尊いことだと思っています。よってこの賞を贈ります。(菅俊一)
【優秀賞①】
菅俊一とDOTPLACE編集部で選ぶ、秀逸な感想文に贈る賞①
賞品:菅俊一が丁寧に直筆でデータにサインした「まなざし.jpg」ファイル(高解像度版)
読書感想文は得意で、気が付くと賞を頂いていた。私の感想文は課題図書を一切読まず、裏表紙の内容紹介の隙間を大人が欲しがるエピソードで埋め、わかりやすいタイトルをつけるという手法で書かれた紛い物であったが彼らはこぞってそれを褒めた。今ではあの経験が私の首を絞めている。#まなざし感想文
— 江戸前 寿司子 (@ssupersushi) September 8, 2014
[選評]
子供の頃に「良かれと思って」やった行動の多くが、結果的に今に繋がる自分を作り上げてしまっていることを、私たちは心のどこかで知っている。この文を読むと、密かにしまっていたそんな想いが強引に暴かれる。(菅俊一)
【優秀賞②】
※最多RT賞と同時受賞
菅俊一とDOTPLACE編集部で選ぶ、秀逸な感想文に贈る賞②
賞品:菅俊一が丁寧に直筆でデータにサインした「まなざし.jpg」ファイル(高解像度版)
小学六年のとき、教科書に載っていた「感動する話」について、これがどう感動するのかわからないし、話としてもつまらない、という感想文を書いてクラスで堂々と読んだ女子がいて、感想文っていい事だけ書かなくてもいいんだと、それに感動したのを思い出していま感動している。 #まなざし感想文
— 石川 初 (@hajimebs) September 8, 2014
[選評]
「感動の強制に負けない人を見て感動した」という素敵な記憶を思い出して改めて感動したという事を、僕の開いた小さなコンクールで、感想文という形で披露して頂けたことに感動しましたので、優秀賞を贈ります。(菅俊一)
【最優秀賞】
菅俊一とDOTPLACE編集部で選ぶ、もっとも秀逸な感想文に贈る賞
賞品:菅俊一が丁寧に直筆でデータにサインした「まなざし.pdf」ファイル(高解像度版)+副賞
毎日、自分を助けたいと思ってる。そんなとき、言葉が役に立つ。言葉そのものはなんの役にも立たないけど、言葉にしようとするプロセスや、言葉にすることを前提に見ることは、自分を助ける手がかりになりそうな気がする。そうしていれば、やがて助けなんかいらなくなると思う。 #まなざし感想文
— 鹿 (@shikakun) September 8, 2014
[選評]
言葉について考えるということは技術やコミュニケーションといった側面だけではない。自分のためだけに書かれた言葉があってもいい。きっとそれが楽に生きるための力になる。と教えてくれたこの文にこの賞を贈ります。(菅俊一)
以上、総計5作品(応募者4名)にそれぞれ賞を贈ります! 賞品は9/17(水)以降、受賞者の方に順次お送りしますのでお楽しみに。
ご応募どうもありがとうございました!(編集部一同)
【緊急開催決定!】
菅俊一+特別ゲストによる電子版『まなざし』刊行記念トーク+電子サイン会
2014年9月28日(日)19:00〜21:00
B&B(東京・下北沢)にて
★イベントの詳細はこちら!
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