INTERVIEW

DOTPLACE GALLERY

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#037:阿部寛文

今月の1枚(※クリックで拡大できます)

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気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
この9月度のトップページを飾るのは、ベルリンを拠点に活動されているアーティスト/グラフィックデザイナーの阿部寛文さん。彼の生み出すドローイングなどのアートワークは、造形の原初的な喜びを探索する、散歩の副産物のようでもあります。展示なども各地で定期的に行い、そのつど作り出される空間も魅力的な作家です。

阿部寛文さんに聞きました

——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。

 頁。蓄積された記憶。

——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。

 紙に向き合い、そこに即興的に形を描き、それをどのように定着させるかを考えています。
 古い紙、手漉きの紙などそれぞれ特徴がある媒体に、シャープペンシルで写経のように描き綴っています。
 最近は「幽霊と記憶」というテーマがずっと頭にちらついています。

——阿部さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。

 パウル・クレー『造形思考
 大学の時に出会い、なんとなく理解したつもりだったことが、今読むと自分の中に実感としてあることに気が付きます。

——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。

 今年6月から8月末まで札幌・東京・ドイツで木工作家・辻有希さんと「真昼の記憶」という巡回展を開催しました。次は、2018年の春に個展を日本・ドイツで開催予定で、それでは色を使ってみようと思い、今実験中です。
 また、今年の2月1日から毎日まるを描いています。今も継続していて、最低一年は続けようと思っています。
 https://www.instagram.com/abhrfm_circles/

[DOTPLACE GALLERY #037: 阿部寛文 了]


PROFILEプロフィール (50音順)

阿部寛文(あべ・ひろふみ)

1989年札幌生まれ。デザイナー・絵描き。ベルリン在住。 http://www.abehirofumi.com/


PRODUCT関連商品

造形思考(上) (ちくま学芸文庫)

パウル クレー (著), Paul Klee (原著), 土方 定一 (翻訳),
文庫: 472ページ
出版社: 筑摩書房
発売日: 2016/5/10
梱包サイズ: 15 x 10.6 x 1.6 cm