気鋭のイラストレーターや美術家を月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
太い線が描き出す、アノニマスな女たちとわずかな毒。2015年7月期の担当は、非現実的な世界観をモノクロの画面にシックに封じ込める注目のイラストレーター、オートモアイさんです。
オートモアイさんに聞きました
――どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品『have a good trip』を制作されましたか。
本を読む時のここではないどこかへ出かけるような感覚を絵にしました。
――オートモアイさんが普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
見た人に好きにストーリーを考えてもらいたいと思っているので、あまり説明的になりすぎないようにしています。
――オートモアイさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
アルベール・カミュの『異邦人』です。
理解されなくとも心のままに生きるという選択肢をはじめて知りました。
個人を見つめ続けた孤独の果てに存在する滑稽さのようなものは絵の世界観を構築する上で影響を受けています。
――今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
7月にふたつグループ展に参加します。後は9月に高円寺pockeで個展をおこないます。
――ありがとうございました!
[DOTPLACE GALLERY #015:オートモアイ 了]
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