気鋭のイラストレーターや美術家を月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2015年8月期の担当は、表参道ヒルズでの個展「QUIET CARNIVAL」を7月下旬に終えたばかりのイラストレーター・瓜生太郎さん。幾何的な線や鮮やかな色のグラデーションといったデジタル特有の質感とともに描かれる女性たちの姿は、どこかエキゾチックな色気すら漂っています。今回は瓜生さんが思い入れを持つある文庫のシリーズをモチーフに作品を制作していただきました。
瓜生太郎さんに聞きました
――どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品『マイブック ―2001年の記録―(新潮文庫)』を制作されましたか。
「本の帯で着物の帯を作ってみたい」という、極めてシンプルな発想(いとも簡単なダジャレ)からスタートしました。
――瓜生さんが普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
鋭さ、丸さ、楽しさ、哀愁、タフさ、爽やかさ、独自性(新しさ)を併せ持った人物を描きたいなと思っています。
――瓜生さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
作品のモチーフにもなった『マイブック』(新潮文庫)シリーズです。2001年から書き始めて、2015年の現在も続けています。
読み返す度に、発見と驚き(&恥ずかしさ)があります。他人の書いた本では決して得られない感覚を味わえます(良くも悪くも)。
――今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
7月に初個展を開催したばかりなのですが、複数制作した2mの等身大パネルの巡回展などを企画してくださる方を募集しております。
アニメーションや巨大広告にも合う画風だと思うので、そういった媒体からのお声がけも期待しております。
――ありがとうございました!
[DOTPLACE GALLERY #016:瓜生太郎 了]
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