気鋭のイラストレーターや美術家を毎月起用し、本/読むこと/書くこと/編むこと にまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2014年9月期は、泉まくらや禁断の多数決のミュージックビデオ、アートワークでも知られるイラストレーター/映像作家の大島智子さんが担当です。独特の倦怠感をまとった女の子をモチーフとして制作を続ける大島さんに、新たに作品を描き下ろしていただきました。
大島智子さんに聞きました
――どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
読みさしの本を持って、お気に入りの喫茶店に行くけれども、読み進めないままぼーっとコーヒーを飲み、「鶏肉たべたいな」とか関係のないことを考えてしまう時間のことを描きました。
――大島さんが普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
感じたことがあるものを描くことです。
――大島さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
坂口安吾の『白痴』です。この中に収録されている『青鬼の褌を洗う女』は、わたしの作品のベースにもなっています。戦争が起きても、ただ目の前にいる男に媚びることに喜びを感じ、退屈を愛する女性のお話です。
――今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
「漫画描かないの?」と聞かれることが多いので、描こうと思います。
――ありがとうございました!
[DOTPLACE GALLERY #007:大島智子 了]
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