気鋭のイラストレーターや美術家を毎月起用し、本/読むこと/書くこと/編むこと にまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
5月は、ミュージシャンのアートワークやオルタナティブスペース「hottory」の運営なども手がけ、不思議な浮遊感のある色彩と描線が魅力的なイラストレーター・森本将平さんです。
森本将平さんに聞きました
――どのようなイメージで今回の作品『読後感が海』を制作されましたか。
本を読むとき、心に浮かび上がる風景、そこに広がる言葉の海と風を描きました。
昔、よく本を持って海へ通っていた思い出も込められています。
――森本さんが普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
空気と気持ちを画面にのせること。
届かないところにある空気をどう掴もうか、と追いかけ続けています。
――森本さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
高野文子さんの『黄色い本』
生活のなかで本に没入していくときの、その世界の空気で生きてしまう気持ちや、
読後のせつなさに共感します。
それと現象の描写がかっこいいです。
――今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
言葉に絵を添えたり、組み合わせで立ち上ることを色々と試みたいです。
年内に個展の予定があるので、気持ちを込めて取り組んで良い展示にしたいです。
――ありがとうございました!
[DOTPLACE GALLERY #004:森本将平 了]
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