INTERVIEW

DOTPLACE GALLERY

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#035:タダジュン

今月の1枚(※クリックで拡大できます)

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気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
この7月度を担当していただくのは、柴田元幸さん翻訳の海外文学をはじめとして、これまで数多くの本や雑誌の装画を手がけてきたタダジュンさん。夜霧のような幻想的な銅版画の数々は、それらをカバーにまとう物語の中の世界をユーモラスに照らし出しています。今年4月には初の作品集も刊行(そして重版)され、その中で行われているユニークな試みも必見。今後のさらなる活躍が楽しみな作家です。

タダジュンさんに聞きました

——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。

 お気に入りの本は、いつもカバンに忍ばせておきたくなります。
 宝物みたいな一冊の本と旅に出る、というイメージで作りました。

——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。

 シンプルで潔く、すっと人の心に入っていくような絵が描けたらいいなと思っています。
 主に銅版画の作品を制作しています。

——タダジュンさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。

 ささめやゆきさんの『細谷正之版画集』(架空社)です。
 眺めているとわくわくしてきて、版画を作りたくなります。

——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。

 初の作品集『Dear,THUMB BOOK PRESS』が、学芸大学のSUNNY BOY BOOKSより刊行されました。
 7月にこの本の重版記念として、京都では「恵文社一乗寺店」「誠光社」、東京では「本とコーヒー tegamisha」にて、原画展やイベント、ワークショップなどが開催されます。
 http://www.sunnyboybooks.jp/event/thumb-tour/

[DOTPLACE GALLERY #035: タダジュン 了]


PROFILEプロフィール (50音順)

タダジュン

イラストレーター・銅版画家。東京在住。書籍や雑誌のイラストレーションを中心に活動中。 主な仕事に、雑誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)の挿絵、『犯罪』『罪悪』『カールの降誕祭』 フェルディナント・フォン・シーラッハ / 酒寄進一 訳(東京創元社)の装画など。https://juntada.tumblr.com/


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カールの降誕祭

フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), タダ ジュン (イラスト), 酒寄 進一 (翻訳)
単行本: 93ページ
出版社: 東京創元社
発売日: 2015/11/12
梱包サイズ: 19.5 x 13.2 x 1 cm