気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
この5月度を担当していただくのは、たっぷりとした太い線のドローイングが目を引く、イラストレーター・画家の林青那(はやし・あおな)さん。彼女が描くモノクロの静物の数々は、頭のなかにあるかたちの記憶と照らし合わせながらじっくり眺めるのが楽しくなります。今回はこれまでもたびたびモチーフにしてきたという本を、新しく描き下ろしていただきました。
林青那さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
ずっと描き続けている本のシリーズで、新たに描きました。
初夏なので、檸檬をふたつ。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
感情や思考からできるだけ離れて、図やかたちとしてかっこいいかどうか ということ。
——林さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
読み物にはあまり興味がないので、単純に燃えてはいけないと思うのは、古書で買ったマルセル・デュシャンの『THE PORTABLE MUSEUM』という作品集。
今まで買った本の中で一番高かったので。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
5月26日から6月11日まで中目黒のdessinで個展があります。
新たな試みとして「点点」という冊子も作っています。
[DOTPLACE GALLERY #034: 林青那 了]
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