気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2017年を締めくくる12月度のトップページを担当するのは、独自の視点を持った特集テーマや、福永信さん・長嶋有さんなど魅力的な執筆陣で特異的な存在感を放つミニコミ『W0B0R0』を主宰する、渡邉佳純さん。水彩で描かれるほっとするような日常風景の数々は、現在6号まで出ている『W0B0R0』の表紙も飾っています。今回はDOTPLACEのために、とある書店の店内風景を特別に描き下ろしていただきました。
渡邉佳純さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
荻窪のTitleにミニコミを置かせていただいているのでたまに納品に伺います。売りにいってるはずなのに、気づくと財布にあるだけ本を買ってしまうことがあるので困りつつもとても楽しい書店です。今までネットでは本を買ったことがないのですが、物としての本を手に取って実際に触れないと本に魅力を感じられない性質なのだと思います。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
これは水彩絵の具で描いています。後半Photoshopを使い、手描きとなじむように仕上げています。
——渡邉さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
「大切な本を1冊」だけ挙げるのは私にはできないので今鞄に入っている本はロベール・ド・ラ・クロワ『海洋奇譚集』です。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
私が個人で発行しているミニコミ「W0B0R0」の7号を制作しなければ、と焦っているところです(まだ作りはじめてはいません)。出た暁には「やっと出たか」とお読みくださると幸いです。
[DOTPLACE GALLERY #040: 渡邉佳純 了]
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