気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2018年4月期の担当は、CDやレコードジャケットのアートワークをはじめ、最近では書籍の装画なども手がけられているイラストレーターの椎木彩子さんです。素材の手触りや空気、断片と余白が幾重にも重なり合う作品を描き下ろして頂きました。絵の余白から聴こえてくる本の歌に、みみをすましてみて下さい。
椎木彩子さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
本の歌のようなものをイメージして描いて見ました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
良い絵には鑑賞者との間に良い余白があって、そこに言葉や歌のようなものがイメージできると思います。
形や痕跡を集めて描くようにしているので採集画法と自分で名前をつけています。
——椎木彩子さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
長新太さんの「ちへいせんのみえるところ」
とてもシンプルなのですが、とても綺麗でナンセンスです。知覚に響きます。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
イラストレーターの仕事も展覧会の活動も本を読むのもみんな一つの軌道にあるのが目標です。
手探りを続けながら良い絵を見ていただけるように頑張りたいです。
[DOTPLACE GALLERY #044: 椎木彩子 了]
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