気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。2021年8月期の担当は、アナログな質感のまま立ち上がる仮想空間が印象的な、イラストレーター/デザイナーの小森香乃さんです。暑い季節にぴったりな、止まったままのノスタルジックな時間をイメージさせる作品を描き下ろして頂きました。
小森香乃さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
自分にとって読書は、己の中に潜む孤独への憧れを思い出させてくれるものです。
本を通して書き手と繋がることで自分自身と語り合う、あの静かで大切な時間を思いながら制作しました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
誰かの窓になれるようなイラストを描きたいです。
blenderやSAI、Illustrator、Photoshop……など他にも複数のソフトを反復横跳びしながら制作しています。(おそらくとても非効率的です。)
CGソフトを用いることで、矛盾のない正確すぎる画が生まれ、独特の温度や違和感が表現できると考えています。
——小森香乃さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
一冊と言われるととても悩ましいのですが、最果タヒさんの『天国と、とてつもない暇』です。
不思議な心地よさがあり、何度も読み返しています。
佐々木俊さんによるブックデザインも素晴らしく、ずっと大事にしていたい、お守りのような本です。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
一つの表現に縛られず、色々なことに挑戦していきたいです!
作品制作を通してたくさんの方と交流できたら良いなと思います。
よろしくお願いいたします。
[DOTPLACE GALLERY #083:小森香乃 了]
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