気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2020年7月期の担当は、雑誌や書籍の挿絵を多数手がけ、noteでの連載「朝起きてすぐ録るラジオ」でも才覚を発揮されているイラストレーターの平松モモコさんです。美しい線と淡い色彩グラデーションが、本を通じて湧き出るインスピレーションを優しく包む、お守りのような作品を描き下ろして頂きました。
平松モモコさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
わたしにとって本の存在は、リフレッシュできたり、刺激をくれたり、心をうるおしてくれるもの。なくても生きてはいけるけど、あったらすごくうれしいところが果物に似ているなと思って描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
頭の中のイメージだけじゃなくて、ちゃんと実感が入っているかどうかを確認しながら描いています。あと、いい香りがしてきそうな絵になったらいいなと思って作っています。
水彩絵具を使用して描いています。薄い色を何回も重ねて塗っています。
愛用している絵の具メーカーはウィンザー&ニュートンとレンブラント。
毎回描いていてハッとするくらい色が綺麗で使っていて楽しいです。
——平松モモコさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
マリー・ホール・エッツの『わたしとあそんで』
小さな頃から大人になるまで、何回も何回も読んだ本。主人公や動物の表情が自然でとってもかわいい。クリームイエローの世界が大好き。線の感じ、繊細だけどおおらかさのある絵に影響を受けました。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
住む場所が変わるので、作品にどんな変化が起こるか楽しみです。
自分でラジオをはじめてみたら楽しかったので、絵を描くこと以外にもいろんな表現方法を試していきたいです。
[DOTPLACE GALLERY #070:平松モモコ 了]
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