気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2019年9月期の担当は、デジタル作画による表現でありながら、キャラクターに手触りが感じられるようなブラシタッチが魅力的な、イラストレーターのテラマツサランさんです。夏から秋へと移り変わる季節のなかで、まどろむように落ち着いた読書時間を過ごす人々。イメージの中に閉じ込められた、日常のなかの個と連帯のありかたが心ににじむような作品です。
テラマツサランさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
真夏よりほんの少し陽光がかたむいて、みんなで楽しむ遊びをやめてそれぞれの内部にかたりかけるように読書の時間を過ごす人々を描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
個人制作はiPad proで描いています。静かで居心地がよさそうでいてほんの少し奇妙な感じになると良いなと思っています。
——テラマツサランさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
長谷川四郎『九つの物語』
あまり読んでる人がいないぶん自分にとって特別です。
独特のリズム感の文章を読んでいると心が落ち着きます。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
個人でのお仕事募集しております。そのうち展示などもしてみたいです。
[DOTPLACE GALLERY #060: テラマツサラン 了]
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