気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2019年1月期の担当は、雑誌、Web、音楽媒体を中心に活動中の炭水化物をこよなく愛するイラストレーター、木下ようすけさんです。ページを開くことで立ち上がる、本の中に広がる愉快な冒険世界を想像させるような作品。日の出のモチーフはどこか、新年の読書生活の幕開けを予感させてくれます。
木下ようすけさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
僕の中で本を読む時間というのは、人との関わりから離れて、時間から離れて、あらゆる事から離れて、一人でいられる、一匹狼になれる時間だと思っています。
そんな読書の時間だけ頭の中に現れるワガママで賑やかな異世界をイメージして描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
気張らず、あまり考えない時間を作って描くようにしてます。心地良い気持ち悪さがある絵を描きたいです。画材は使えると思ったものはなんでも使ってます。
あ、でも一番は炭水化物を食べることです!
——木下ようすけさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
一つは選べないですが、僕が絵を描きたいと思ったきっかけになった一人である、東海林さだおさんの丸かじりシリーズが大好きです。東海林さんの絵とあの読みやすくて、ユーモアにとんだ文体が、「なんか好き」「なんか美味しそう」「なんか変」「なんか面白い」など「なんか〜」が沢山頭に浮かびます。読んでる自分の感情をほんの少しだけ動かしてくれる感じが好きです。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
1/29-2/3までギャラリールモンドで開催される4人展「STRANGE RITUAL」に参加します。また1月からミュージシャンの小島ケイタニーラブとの共作で「苦手レスキューQQQ」という物語をsnsなどで更新していく予定です。
[DOTPLACE GALLERY #052: 木下ようすけ 了]
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