気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2019年2月期の担当は、雑誌『WIRED』の表紙や『QUICK JAPAN』をはじめ、音楽関係のグラフィック表現なども多数手がけるイラストレーター、いしいひろゆきさんです。どこまでも続く無数の本の惑星たち。そのそれぞれに固有の物語世界があるということに、途方もなさと希望を同時に抱いてしまうような、美しい作品です。ぼんやりと眺めていると、ディスプレイの向こう側とこちら側、空想と現実のあいだを縫い合わせるような、表現の不思議なちからに気付かされます。
いしいひろゆきさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
この世界に本が無限にあって、物語がそれだけの数
もしくはそれ以上あることを想像するとわくわくします。
それと同時に存在する全ての物語を知ることができない寂しさと憧れがあり、
その中でこれからどういう本に巡り合うんだろう、、という絵にしました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
見たこともない物や行ってみたい世界を想像してワクワクすることと、
どこかヘンテコだったりマヌケをつくるところです。
絵はAdobe Illusratorを使用してペンタブレットで描いています。
——いしいひろゆきさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
本はすべて大切ですが、
著者からサインを入れて頂いた本は、手に取る度にその瞬間が思い出されて好きです。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
3月にPALETT CLUBで卒業生によるグループ展があります。
阿部結、秋永悠、いしいひろゆき、大久保つぐみ、ZUCK、ムラサキユリエ、茂刈恵の7人展です。
興味ある方はぜひ遊びに来てください。
[DOTPLACE GALLERY #053: いしいひろゆき 了]
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