気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2020年1月期の担当は、「盛岡という星で」プロジェクトなどでも作品を発表しているイラストレーター/漫画家の森優さんです。日常と非日常の世界が縫い合わさる、読書のまどろみの時間。そんな瞬間を捉えたかのような作品世界をぜひ、じっくりと堪能して見みてください。
森優さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
自分が本を読んでいる時、自分の思考が徐々に本の世界に移って入り込み、頭の中が落ちついていく感覚を描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
物そのものの形を描くことより、感情や空気感によって変わる曖昧な輪郭を描くことを意識しています。
線画は漫画用のつけペンを使用し、カラーはclipstudiopaintを使用しています。
——森優さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
シートン動物記の『オオカミ王ロボ』です。
幼少期にシートン動物記シリーズを親にプレゼントしてもらって、どれも好きだったのですが、ロボのお話が特に心に残り、長いあいだお守りのように本棚に置いていました。
一番読み返した本かもしれません。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
絵を描くたびに新しい発見があります。
これからも学びながら新しいものを作っていけたらいいなと思っています。
[DOTPLACE GALLERY #064: 森優 了]
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