気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2016年のトリを飾るのは、フルカラーで描かれた長編SF作品『インターウォール interw@//』から始まるマンガ家としてのキャリアや、イラストのお仕事で独自の存在感を築く佐々木充彦さん。これまではたびたび、フラットなタッチで「群衆」を魅力的に描いてきた作家ですが、新たな方向性の描き方を試行錯誤中の今、新境地ともいえる力作をDOTPLACE GALLERYのために描き下ろしていただきました。
佐々木充彦さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
「わたしを形作ってきた、たくさんの物語」というコンセプトで、本の山に溶けこんでしまった女の子を描きました。
ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』に出てくるような雑多な本屋さんや、恵文社のような楽しい本屋さんを参考にしました。
色彩はディーン&デルーカで見るような、外国のお菓子のパッケージをイメージしています。
私自身もよく本屋に行くのですが、最近本屋で寝泊まりするイベントがあるそうで……福岡でも開催してほしいです!
下絵は漫画原稿用紙にインクにGペン、カケアミはピグマの0.05です。着彩はphotoshopで行っています。
最近、ペンタブが使えるようになりました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
描きたいものを描く。。。? ですかね????
——佐々木さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
佐々木マキさんの『ぼくがとぶ』。2、3ページを額に入れて飾っています。最近は仁木兄妹が好きです。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
これからもイラストや漫画を描いていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
http://interwall.jp
[DOTPLACE GALLERY #029: 佐々木充彦 了]
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