気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2016年11月期を担当していただくのは、本の装画や広告など、活動の場を拡げているイラストレーターの高橋由季さんです。洗練された線とかわいらしい色彩で描かれるアイコニックな女の子たち。そのぽかんとした表情は、軽やかなまま私たちの脳裏に焼き付きます。
高橋由季さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
本との出会いは、さまざまな人との出会いでもあり、新しい場所へも連れて行ってくれます。まだ行ったことも見たこともない、もしくはもう見ることのできない過去の風景を見せてくれる感覚を列車に見立て、時空を旅するようなイメージで描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
女の子をかわいく描くこと。時間が許されるなら毎回新しい描き方ができないものかといつも考えています。
今回は水彩絵具で主線を描いたあとPhotoshopで仕上げました。
——高橋さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
加古里子さんの『宇宙』は、古本屋で出会って感動した本です。内容もさることながら絵が本当にきれいで、ページをめくるごとにワクワクする1冊です。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
来年、個展をする予定で、画集のような本をつくれたらと思っています。
[DOTPLACE GALLERY #028: 高橋由季 了]
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