気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。2022年5月期の担当は、本の装画や挿絵などを手掛けるイラストレーターのもんくみこさんです。それぞれがどんな「本をつくる人」なのか想像しながら眺めたい、ゆるやかな線と色面、その余白の心地いい作品を描いて頂きました。
もんくみこさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
本を読むと時々、自分以外の誰かの時間の塊のようなものを感じます。
今回は本の内の世界ではなく外の世界として、本をつくる人たちをイメージしてを描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
単純な要素で空間を表現することを重視して制作しています。
手法は、モチーフと色面をそれぞれ描きながら、画面の中で構成していきます。
大きさや位置を変更する度に変更前のものと見比べ、良ければ進むというわりと地道な試行錯誤型の作り方です。
作業はすべてデジタルです。
——もんくみこさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』です。
デジタルで作品をつくるきっかけになった小説で、MJイラストレーションズに通っていた時に「装画」の授業の課題本として選びました。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
今年の12月に個展を開催します。
ようやく絵が固まってきたので、良い展示にしたいです。
皆様どうぞお越しください。
[DOTPLACE GALLERY #092:もんくみこ 了]
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