気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。2022年7月期の担当は、自然と調和した愛らしいモチーフが魅力的な、イラストレーターの竹井晴日さんです。心地よいざわめきが心身を包んでくれるような、豊かな読書を追体験できる作品を描き下ろして頂きました。
竹井晴日さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
本を読んでいるとき、浅い湖のある静かで真っ暗な森で一人でいるような気持ちになったり、心がポッとしたり、ざわざわ揺さぶられたり。そんなイメージを描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
自分が心からいいなと思うものを描くことと、肩の力を抜いて心地の良い色や線を探ることです。
画材は、イラストによって変えていて、色鉛筆、iPad、アクリルガッシュ、コピック、クレヨンなど色々と使っています。
そのどれかを組み合わせて描いたり、行き来して試しながら描いています。
——竹井晴日さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
中学生の時に買った、さくらももこさんの『ひとりずもう』です。
地元の本屋さんで見つけてワクワクしながら買って帰った思い出があります。
さくらももこさん自身の思春期から漫画家デビューまでの話、たまちゃんとの別れなどがぎゅっと描かれていて、 私も大人になる途中で、何度も何度も読み返しました。
さくらももこさんは幼少期からたくさんの影響を受けていて、エッセイや漫画を読むと心の柔らかい部分がしみしみになります。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
8月にイベントに出展と、11月に個展を予定しています。
どちらも東京で開催しますので、よろしければご覧いただけたら嬉しいです。
[DOTPLACE GALLERY #094:竹井晴日 了]
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