気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。2021年4月期の担当は、静謐でナラティブな作品を多く手掛ける漫画家・イラストレーターのカシワイさんです。行間を読むように、余白が語る声に耳を傾けたくなるような、文学的な作風を書き下ろして頂きました。
カシワイさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
本は知らない世界への入口であり、心を静かにあたためてくれるものです。
また、読書は孤独な行為であることも好きな理由のひとつかもしれません。
物語の世界にすっかり入り込んでしまったイメージで描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
ボールペンで線を描いてスキャンし、デジタルで着彩しています。
絵の余白から何かが想起されるような物語性のある絵を描くことを目標にしています。
絵の中の風や光も意識して描いています。
——カシワイさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
絞れませんが、安房直子さんの作品、中でも『風と木の歌』は今でも読み返します。
読むと大切にしたいことを思い出します。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
現在漫画を二つ連載しています。
漫画も絵も、新しいことに常に挑戦し続けたいです。
[DOTPLACE GALLERY #079:カシワイ 了]
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