気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2019年3月期の担当は、平成生まれの若手クリエイターによるグループ展「Hey! Say! Graphics!」への参加や、挿絵、音楽関係のアートワークなど幅広く活動されているイラストレーターの石井嗣也さんです。繊細なタッチがどこか懐かしさを感じさせてくれる美しい作品。ページから顔を見上げた、その視線の向こう側へと拡がる世界を想像してみて下さい。
石井嗣也さんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
活字を読むという事は他人の考えに触れたり、今ここではない所へ考え方の軸足をずらす事である気がします。
今回は小説や学術誌など、書籍を読んで真理に近づく瞬間の閃きをイメージして描きました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
あまり重視している事はないのですが、絵の人物と観ている人との間に関係を持たせないようにしている気がします。
描かれている人物と観ている人の目線があまり合わないようにしています。
また、制作手法について、今回は鉛筆、色つけにはPhotoshopを使っています。
他にはロットリングや水彩等も使います。
——石井嗣也さんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
星新一さんの書籍に真鍋博さんが描いた挿絵をまとめた、「真鍋博のプラネタリウム」です。
何時間でも、何日でも眺めていられます。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
今のところ発表できることがないのですがSNSアカウントがあり告知なども行っております。
instagram_”ishiitsuguya”
twitter_”@tgy4i”
[DOTPLACE GALLERY #054: 石井嗣也 了]
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