気鋭のクリエイターを月替わりで起用し、本/読むこと/書くこと/編むことにまつわるグラフィック作品を展示する「DOTPLACE GALLERY」。
2018年8月期の担当は、書籍や文芸誌の装画などを手がけられている、イラストレーターの原けいさんです。かつて担当された装画では、淡い色面の作品が印象的でしたが、今回は、新境地ともとれるグラフィック作品を描き下ろして頂きました。独特なパースペクティブの線からは、就寝前の読書から眠りに落ちるまでの、微睡むような時間旅行が想起されます。
原けいさんに聞きました
——どのようなイメージまたはコンセプトで今回の作品を制作されましたか。
あとづけになりますが、タイトルは「本のふとん 本のまくら」です。
本の存在について手を動かしながら自分なりにイメージしました。
——普段、作品制作の上で重視していることは何ですか。
イラストレーションの大事な「伝える」部分が、ずっと難しくまたやりがいにも感じるので最近はとくに意識して制作しています。
——原けいさんにとって大切な本を1冊挙げるとしたら何ですか。
内田樹さんの『街場の文体論(ミシマ社)』です。
丁度イラストレーターを志しはじめたころ読み、文章だけでなく創作全般に通じるお話だと思いました。
——今後のご活動について何かございましたらどうぞ。
よい仕事が出来たなぁと思えるように、普段からオリジナルの制作を頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
[DOTPLACE GALLERY #047: 原けい 了]
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