INTERVIEW
「大事にしたのは、最終的にこの作品をメキシコで終わらせるということでした。」
メキシコを代表する女性画家、フリーダ・カーロ(1907~1954年)。画家として評価されただけでなく、身体の不自由やメキシコ近代化の荒波に翻弄されつつも、ひとりの女性として力強く生きたその人生は、現在でも世界中の人々の共感を呼んでいる。2012年、フリーダの死後50年を経て封印を解かれた彼女の遺品が...
Jul 03, 2015
1947年群馬県生まれ、横須賀育ち。現代日本を代表する写真家。初期三部作『絶唱、横須賀ストーリー』『APARTMENT』『連夜の街』で街の空気、気配、記憶を捉え、同い歳生まれの女性の手と足をクローズアップした『1・9・4・7』以後、身体に残る傷跡シリーズを撮り続ける。1979年第4回木村伊兵衛賞。1999年第15回東川賞国内作家賞、第11回写真の会賞、'06年日本写真協会賞作家賞受賞。2005年「Mother's 2000-2005 未来の刻印」でヴェネチア・ビエンナーレ日本代表。2009年に発表した写真集『ひろしま』(集英社)、写真展「ひろしま Strings of time」(広島市現代美術館)では、原爆で亡くなった人々の衣服を撮影。衣服をまとっていた人々がいまそこに在るように写し出したその作品群は話題を呼んだ。2014年、日本人で3人目となるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。フリーダ・カーロの遺品を撮影した一連の写真は、写真集『Frida by Ishiuchi』 にまとめられ、スペイン語版、英語版が出版されている。
映画『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』公式サイト
http://legacy-frida.info/INTERVIEW
Jul 03, 2015