(Pedro Costa)

ペドロ・コスタ(Pedro Costa)

1959年ポルトガルのリスボン生まれ。リスボン大学で歴史と文学を専攻。青年時代はロックに傾倒し、パンクロックのバンドに参加する。国立映画学校に学び、アントニオ・レイスに師事。1989年長編劇映画第1作『血』を発表。カーボ・ヴェルデで撮影した『溶岩の家』(1994年)、リスボンのスラム街フォンタイーニャス地区で撮影した『骨』(1997年)でポルトガルを代表する監督として世界的に注目される。その後、『骨』の舞台になったフォンタイーニャス地区で、ヴァンダ・ドゥアルテとその家族を2年間にわたって撮影した『ヴァンダの部屋』(2000年)がロカルノ国際映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭で受賞し、日本で初めて劇場公開、特集上映も行われた。同じくフォンタイーニャス地区を撮った『コロッサル・ユース』(2006年)はカンヌ国際映画祭ほか世界各地で高い評価を受けた。最新作『ホース・マネー』は、2014年ロカルノ国際映画祭で最優秀監督賞、山形国際ドキュメンタリー映画際2015で大賞を受賞。2015年にはニューヨークのリンカーンセンターでレトロスペクティヴが開催された。