(Frederick Wiseman)

フレデリック・ワイズマン(Frederick Wiseman)

1930年1月1日、アメリカ合衆国ボストン生まれ。イェール大学大学院卒業後、弁護士として活動し、その後軍隊に入る。除隊後、弁護士業の傍ら大学で教鞭をとるようになる。1967年、ドキュメンタリー映画『チチカット・フォーリーズ』を初めて監督。本作は精神疾患の犯罪者たちのための矯正院の実体を克明に映しだし、その過激さからマサチューセッツ州で公開禁止処分となるも大きな話題を呼ぶ。1971年、現在も活動の拠点とする自身のプロダクション「ジポラフィルム」を設立。劇映画『セラフィタの日記』『最後の手紙』をはさみ、半世紀にわたって精力的にドキュメンタリー作品を作り続けている。近年の代表作に『メイン州ベルファスト』(1999年)、『パリ・オペラ座のすべて』(2009年)、『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』(2011年)など。2014年、その功績がたたえられ、第71回ヴェネチア映画祭で栄誉金獅子賞が贈られた。