第16章「読者の権利章典」の翻訳を担当してくださったyomoyomoさんのサイトにて、ご紹介いただきました!
これまで著者の権利、出版社の権利の主張は聞こえてきても、読者の権利という視点は忘れられがちではなかったでしょうか。そんな読者の視点で書かれた第16章を中心に、本書を紹介していただきました。
ありがとうございます。<抜粋>
ワタシは自分が訳した第16章「読者の権利章典」(カシア・クローザー)をどうしても中心に考えてしまうのだが、これは明らかに通常の読者とは違う読み方になるのだけど、「読者の権利章典」は喋りかけるような口調で本の読者としての要求を並べ立てた文章で、面白いのはこの本の内容の(すべてとは言わないが)多くは、その要求に一章ずつ対応しているように読めるところである。
具体的には出版社の役割、校正や装丁などまで含めた本の作り方、読者の参加、メタデータ、そして当然 DRM の話を含む訳だが、本書の最後の章でも「読者の権利章典」に対応する文章がある。
「読者とはおかしなものです。時には排他的、時には不可解、時には腹立たしい、けれど出版が歩んで行く道についての会話に、絶対的に重要な部分です」(333ページ)
本書の執筆者は出版の未来を担わんとするサービスに携わる人が多いのだけど、これはなかなか読者が見えている本と言えるのではないか。
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